>>広瀬河原とは、田代運動公園付近から上流に位置する河原です。半原方面を急流で経過した中津川が、多少緩い流れとなり、広い瀬を成したため、砂石の堆積がすすみ、広い河原が形成されました。平山橋から田代運動公園の付近の河原は、春から夏にかけて多くのレジャー客が集い、賑わいをみせます。
その場所から、少し上流に進むと、草木がうっそうと生い茂り、背丈ほどあるススキの茂みの中の一本道を進んでいくと、ぽっかりと開けた場所に出ます。そこの一角に、神奈川県の絶滅危惧種であるカワラノギクが生息しています。
カワラノギクはキク科の植物です。かつての広瀬河原は、台風などによる洪水が何度も発生し、水が引いた後に出現する玉石河原に、カワラノギクが自生していました。しかし、ダムなどの貯水施設ができ、洪水も少なくなると、それまで見られなかった草木が繁茂していき、カワラノギクの姿は見られなくなりました。
広瀬河原では、平成18年(2006年)から地元のNPO法人が、カワラノギクの保護活動を行っています。中州を整備して、カワラノギクの種まきから、草取り、開花時の鑑賞会の開催や種取りなどを毎年行っています。
カワラノギクの花は、10月下旬から11月初旬にかけて見頃を迎え、鑑賞会には町内外からたくさんの見物客が訪れます。
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